2006年 国際バラとガーデニングショウ(優秀賞)

2006年 国際バラとガーデニングショウ(優秀賞)

『しずかなる安息の地』

深い森の奥にしずかに佇む苔の住処
株立ちの涼しげな木々と草花に覆われた姿はどれほどの月日が作り出したものなのだろうか
自然に抱かれ穏やかな時間が流れる
ここがしずかなる安息の地

〈解説〉
自然の苔で覆ったドームと錆びたアイアンメッシュの蛇籠柱が目を引く本作品。内側は塗り壁をラフ仕上げにすることで全体のイメージに合わせている。苔ドームを囲む爽やかな株立ちの樹木に加えて、ドームを貫いて中から出てくる樹木が躍動感を感じさせる。苔ドームの中では甕(かめ)から溢れ出た水が生命力を感じさせ、何者かが棲みついている気配を感じ取れる。
ここに長い年月と自然が作り出した物語があるかのように想像させる作品となった。